ひるねこのお散歩

高校生の姉弟のリアルな観察日記。

負けたけれど…終わらなかった。

  実はひるねこ…今日は抜け殻である。娘の高校最後…と思われる大会、インハイ予選に先ほど負けた。あぁ、彼女の長かった競技人生が、とうとう終わるんだなぁ…と思ったら泣けた。…明日は負けて試合がなくなってしまったので…保護者仲間と昼間から飲んだくれる約束をした。(←なんて親たちだ…笑)

 

…と、昨夜、ここまで書いて…力尽きて寝落ちしたのだが…事態は急変したようだ。

 

  昨日の試合後、三年生は試合を応援に来た保護者の車でそのまま帰る子がほとんどだったが…娘は『大丈夫だから…』と、後輩たちとバスで学校に戻り、片付けをして、夜遅く1人で帰って来た。そのまま風呂に入り『ご飯はいらない…』とデザートのパイナップルだけを食べて『疲れた』と言って寝てしまった。

  体育館で泣いていたし、『かなり落ち込んでいるのだろう』と、かける言葉も見つからなかったのだが…。

  今朝、元気いっぱい起きて来ていそいそと学校へ行く用意をしているではないか。

  おそるおそる『引退するの?』と聞くと…『引退しないよ。あんな負け方じゃ、納得出来ない。ウインターカップまでやる』と、きっぱり言う。

  ウインターカップとは12月のクリスマス頃から行なわれる今年最後の大会で、予選は10月から始まるのだが、ほとんどの三年生は大学受験や就職試験の準備のために、夏のインターハイで引退する。

  『大学はどうするの?』と、聞くと『国公立は諦めて…私大にする。短大も考えてる』これまた、きっぱりと。娘の夢は『保育士』になることなので、短大でも十分ではあるが…大会前までは短大ではなくて、四年制の大学で教職を取ることを考えていたはずだ。一晩で気持ちを見事に切り替えたね。

  受験勉強よりも部活を続けたいという宣言に正直驚いたが、そこまで打ち込みたいものがあるのは、幸せなのかもしれない。

  あたしも旦那も、もうしばらく体育館へ応援に行く生活が続く。娘の人生だ。後悔のないように好きな事をやりきればいい。

  

質実剛健!女装でハイク。

  今日、息子は学校の行事で40キロハイクをしている。朝から7時間ほどかけて先ほどゴールしたらしい。 

  この行事は仮装して歩くのが恒例になっているようで、彼は姉の中学時代のセーラー服にブロンドのロングのウイッグをつけて…なかなか可愛らしい姿で登校して行った笑。街中からスタートしてゴールは山の中。行きは家から仮装で出かけ、帰りは仮装のまま電車で帰ってくる。足腰はもちろん、精神も鍛えられそうである笑。(←人目を気にしなくなる?)どんな顔で帰ってくるか楽しみだ。
  この行事は仮装をしないで歩くのも自由だし、本気で記録に挑戦するのも自由だ。速い子は3時間足らずでゴールしてしまうらしい。(←たぶん陸上部だよね)一年生の仮装は、女子から制服を借りただけの簡単な女装が多いが、上級生になるともっと大掛かりになる。

  スタートを観に行ったら、集団で将棋の駒になっていたり、石油王とSPの集団がいたり、痩せたドラえもん達がいたり、ピコ太郎の集団もいた笑。40キロをただ歩けば辛いけれど、『仮装をして楽しんじゃえ』という事らしい。
 

  高校に入り、何もかも自由な校風で、全てを自分で律するように求められている中…息子は幸い仲間に恵まれて、毎日なんとか頑張っているのだが…ちょっとした弾みで仲間を作りそびれた子も当然いる。
  今日、ツイッターを見ていたら、クラスに馴染めず、高校がつまらないと呟いている子がいた。それでも欠席しないで、『今日は40キロに一人で挑戦する』と呟いていた。スタートしたばかりの時間帯では『ひとりで40キロはやはりダルい。誰かかまって…』などと呟いていたが先ほど『40キロひとりでクリア!』と、誇らしげにツイードしていた。やった!完走したんだね!

  7時間誰とも喋らず自分と向き合って黙々と歩いた彼…顔も見たことのない、名前も知らない子だが、今日1日で彼が乗り越えたいろいろな事を思い、感動してしまった。きっと、友だちもすぐに出来るよ!


  どの子もみんな朝、家を出た時の顔と今の顔は絶対に違うはずで、家で待っている家族は帰ってきた息子の顔を見て頼もしく思うんだろうなぁ。たとえ可愛く女装していたとしても笑、朝よりも少しだけ男らしくなって帰ってくるに違いない。
 

  ところで、今日の行事に先立って学校から保護者に指導があった。車で並走して応援したり、路駐をしたりは絶対にしないように…などという一般的なものの後にゴール付近へ迎えに来る保護者が増えているということに触れて『我が校の校風は"質実剛健"です。生徒自らの足で帰らせるのも教育とお考えいただき、御協力ください。』最後にダメ出しの一文…『ご子息の無事の帰宅をご家庭でお待ちください。』う…!疲れた息子を車で帰らせてあげたい!というママ心にあらかじめクギをさされてしまった笑笑。…しかし、こういう校風だから、この高校に入れてよかった…と思うのである。

初心、忘れません!

  グーグル先生から合格通知が届いたよ。 

  はてなプロになった以上、ホントのブログのプロになりたいと思った。…しかし、まったくネットに疎いひるねこ…。先日、部活がOFFの娘に頼み込み、Googleアドセンスに申し込みをしてもらった。

  一次審査はすぐに通った模様で(←いや、一次審査はなかったのかも?)すぐに広告を貼る運びになった。別にモラルに反するブログを書いたつもりはないので、自信満々待っていたら…次の日、不合格通知が届いた。

f:id:hirunekotan:20170422221428p:imageはい、これです。『サイトのナビゲーションが困難』て、なんですか??Google先生!なんですか?……素人のあたしにわかるはずもなく、とりあえず、メインブログのカテゴリーが多すぎて検索しづらいのかしらと考えて、そこだけ改善した。

  ネットで調べたら、再審査の申請は2週間以上あけるべきとのことなので、そのまま放置。サブブログを立ち上げて、真面目にコツコツブログを更新していたら…

f:id:hirunekotan:20170422220111p:image急にこんなメールが届いて…びっくりした!だって、再申請していないのよ。放置していただけ。審査の仕方が変わったのかなぁ。

   しかしやはり、合格は嬉しい。自分のブログがGoogleに認められたんだなぁって。これからも頑張ろうって思った。

  で、早速広告を貼った。アドセンスのサイトで広告の設定をしてはてなブログに貼るだけ。すごく簡単だった。

  少し前のYouTubeのキャッチコピーで『好きなことで生きていく。』ってあったけれど、まさにそんな気持ちだ。『好きなことを書いて生きていく。』いつか、そんな生活を実践できたらいい。初心を忘れずに……。

 

ひるねこ図書室。『貴族探偵』は本気のロジック!

  先日始まったフジテレビ月9ドラマ貴族探偵が面白かった。自分では推理をしない探偵である。では安楽椅子探偵なのかと思いきや、そういう事でもない。『推理などという雑務は使用人にやらせる』のだそうだ。貴族なので…笑。ドラマはキャストや演出などが凝っていて、コメディの要素もあり、確かにあたし好みで面白かったのだが…ちょっとその、推理をしないという意味がわからなくて。 

  ネットでは賛否両論。やはり推理をしない探偵に戸惑う意見も多かったようだ。せっかく『嵐の相葉雅紀』を使っているのに、何故素敵に推理をさせないのか?

  …だが、原作を読んだファンの感想はほぼ『素晴らしかった』『世界観を忠実に再現していた』だったように思う。原作を読んでいないあたしにはよく理解できなくて…もどかしいので早速読んでみた。

f:id:hirunekotan:20170420175558j:image貴族探偵  麻耶雄嵩  集英社文庫 ¥660+税

職業=貴族、趣味=探偵の男が難事件を解決する⁉︎ どんでん返しの連続、本格ミステリー。(帯より引用)

貴族探偵』が使用人に推理をさせて、事件を解決する短編集である。

  まず、東野圭吾の『名探偵の掟』とか『名探偵の呪縛』なんかに似ている印象。東野圭吾のこの作品たちは、作家自らミステリーを茶化しちゃっているようなシニカルさが魅力である。それに比べると『貴族探偵』はもう少し真面目な印象。作者は決してミステリーを茶化していない。『ロジックだけでミステリーは成立するのか?』と本気で挑戦してきているような気がする。

   まず、主人公の探偵の氏名がない。背が高くスラリとしていて、髭をたくわえ、女性をすぐに口説く。皇室御用達の高級スーツを着こなし、いつも使用人を従えている。…一冊読んで主人公の情報はこのくらい。

  推理をする使用人たちは苗字だけで、名前がない。キャラクターの設定は外見のみ。それも、ごくあっさりしている。性格や生い立ちなどの情緒的描写は一切ない。使用人達が行う推理は理論整然としていて…しかも過剰な演出はなく。淡々としている。そうだ、まるで…数学の証明問題を解説しているようだ。登場人物にあえてあまり情緒的な面を持たせずに記号化して、逆にロジックを際立たせているようにも見える。

  探偵側の登場人物にはあっさりとしている作者だが、被害者、容疑者などその他の登場人物にはちゃんと名前があり、性格や背景も描写されている。どの作品にも魅力的な女性が登場して、ほぼ全員を主人公が口説く笑。(←例外もある笑)…美しく目が印象的な快活な女性が多く、きっと麻耶雄嵩氏の好みのタイプなんだろうなぁと思う笑。

  毎回違う刑事が登場するが、こちらの描写にはあまりやる気が見られない。特に面白いキャラクターを登場させようなどという意図は微塵も感じられない。また、作者は動機にもさほど興味はないようで、淡々としたものである。あくまでもロジック勝負なのだろう。

 

  『貴族探偵』には五編の短編が収録されているが、どれも個性的で面白い。特に気に入ったのは三編目の『こうもり』である。北陸の高級老舗旅館が舞台である。女友達との旅行中に、ふとしたことから事件に巻き込まれた、女子大生(←庶民)の目線で描かれており、上流階級の暮らしぶりへの憧れに素直に共感し、一緒に旅行をしているような気持ちになる。何よりも、読み終わった後に『やられた〜!!』と…なんだか笑ってしまう作品である。トリックそのものよりも、作者のアイディアと筆力が素晴らしい。…これって反則じゃない?と思い、読み返してみたが、全くフェアであり…素直な(←単純な…笑) あたしは、すっかり騙されてしまった。賛否両論あるのかもしれないが、未読の方は、ぜひぜひ読んでみて欲しい。

 

  最後にドラマ版との比較であるが…ドラマ版『貴族探偵』の相葉雅紀の飄々とした雰囲気が、小説の世界観とよく合っている。小説ではメイドは20歳前後の可愛い女の子であったり、運転手は身長が2メートルに届きそうな大男であったりと多少設定は違うが…原作の持つ独特の雰囲気はそのまま映像化されている。さらに、TVドラマならではのエンターテイメント性もあり、原作ファンも、ドラマファンも楽しめそうである。

  なお、ドラマで武井咲演じる女探偵、高徳愛香は続編の短編集『貴族探偵対女探偵』の登場人物である。こちらも、機会があれば感想をブログにあげたい。

 

 

娘のこと。練習試合。

  昨日は朝から娘の試合の応援に出かけた。

  娘は高校三年生。とあるスポーツに特化した私立高校の強化指定部活に在籍している。明らかにスポーツ特化の高校なのだが、私立高校なので、もちろん進学にも力を入れている。この春から受験生になった娘。彼女の受験生としての顛末も、このブログで追っていきたいと思っている。

  今日は彼女の部活の話。

  2年半ほど前…中学三年生の彼女は公立高校を志望しており、併願で受ける私立高校を探していた。小学生の時からやっていたバスケットを、高校生になっても続けたいと考え、その私立高校に部活体験に出かけた。そこで彼女は雷に撃たれる。…一緒に行っていたあたしと旦那も雷に撃たれた笑。『先輩方があまりにも楽しそうに、バスケットをしているから…。』娘は、それだけの理由で志望高校を変えた。わりと成績が良かったので、特進クラスの特待生として入学できることになり、あたしたちも反対する理由はなかった。

  一年生の時も、二年生の時も全国大会に出場した。先輩方が連れて行ってくれたのだ。二年生の夏からマネージャーに転向した娘。たった1人の顧問の先生とたった1人のマネージャーで回すチームである。マネージャーとして、プレイヤー同様に、もしかしたらそれ以上に、チームの勝利の為に心を砕いている。

  代が変わり今年の1月の新人戦で、県大会ベスト16で負けてしまった。先輩方がずっと守って来たインハイ予選のシード権を失った。この夏は地区予選の1回戦からスタートすることになる。問題山積みの混乱したチームの状態を、皆んなで力を合わせて何とか立て直し、先月末は長期の合宿もこなした。スポーツ特待で入学する新一年生3人も参加したこの合宿ではまだ、チームとしての連携がぎこちなく見え、マネージャーの娘も明らかにピリピリしていた。

  それから半月が経ち、今回の練習試合は、新一年生全員を連れての初遠征である。

  チームのムードは格段によくなった。新三年生には風格が出て来たし、新二年生は意識が高くなったようだ。新一年生は保護者も含めて、とにかく初々しくて、一生懸命だった。

  試合での連携もスムーズになり、新一年生が入った分、層が厚くなった。今まで、どんなプレイをしても使われ続けていた主力メンバーも、動きが悪ければすぐにベンチな下げられる。その都度先生の厳しい指導を受けて、頭を冷やして自分の動きを整理することが出来る。これは大きい。 手を抜いたプレイが続けば、次は出してもらえなくなる。結果的に、チーム全体で切磋琢磨することなる。これも大きい。

  来月に入ればすぐに、予選会が始まる。1回戦から出場するからこそ、試合ごにチームが成長していくのが見られるに違いない。楽しみである。

 

大切なものは、苦労して手に入れないと魂が籠らないでしょ?

  息子の入学式からちょうど一週間が経った。今日で部活体験が終わり、正式に入部届けを出したようだ。

  中学時代バスケ部で、弱小ながらキャプテンを務めていた息子。最初に行ったのはバスケ部だった。入学式翌日だったので、バッシュ(靴)は持って行ったが、バスパンやTシャツは持って行かなかったそうで、体験はできずに、見学だけをしたそうだ。

「だけどさ、やらないで正解だったぜ。マジレベル高かった。」

やはり弱小バスケ部では通用しないと悟ったらしく、そのままバスケ部を後にした。

  次の日、彼は同じ中学の友だちと応援団の部室にいた。受験生時代に行った学校説明会でのパフォーマンスや、入学式での校門前での出迎え、さらには動画に上がっているこの学校の応援団の様子を見て

「絶対に入ってはいけない!」「あの人たちは人生の選択を間違えているんだ。」

と認識したふたり。(←いや、応援団はカッコイイんだよ。ただ、ふたりが受け入れないだけで…)なのに応援団の先輩方に 

「お菓子あげるよ。好きなの食べな〜!」

と猫なで声で餌付けされて部室に連れ込まれ、いただいたお菓子を食べながら説明を聞くはめになる。

「活動は週に二回しかないんだ。他の日は君たちの自由時間だよ。塾に行ったりできるから、応援団はみんな成績がいいよ。」

と、ニコニコ語る先輩方。

(成績がいい?動画で応援団の先輩が物理で2点取ったって言ってるの見たぞ…。)

と、頭の中で警笛を鳴らすふたり。 口の中で、もごもごと、検討してみる旨を伝えて、なんとか解放された。

  次の日の放課後、息子はこの日が提出期限の書類を家に忘れて、自転車置場まで猛ダッシュしていた。と、後ろから追いかけてくる足音!振り返ると、応援団の先輩方であった。

「どこ行くの〜?部室においでよ〜!またお菓子あるよ!」

「いえ、どうしても書類を提出しなければならないので…!」

なんとか振り切り、この日は帰宅。(…その後、書類を持ってもう一度登校したが…。)

  次の日は応援団に見つかる前にブレイクダンス部へ行き

「なかなか筋がいい!」

と褒められたそうだ。

「良かったね〜!じゃ、ダンス部にするの?」

と聞いたが、なんだか浮かない顔の息子。

「う〜ん、なんかしっくりこないんだよね〜。」

で、さらに次の日、考査が終わった放課後、彼は軽音の部室にいた。先日応援団に一緒に連れ込まれた友だちと一緒に…。つまり結局…

「俺たち、バンド組むことにしたんだぜ!」

「へーそうなの。」

一週間悩んだ末に落ち着いたのは軽音同好会。息子と友だち、さらに高校で知り合ったふたりを加えてバンドを組むことになったそうだ。ちなみに4人とも楽器未経験。楽器ごとに先輩にみっちり、指導して貰えるらしい。ちなみに息子はギターを選んだそうだ。

 

  で、息子の次の発言にイラつくあたし。曰く

「ママ、Mにさ…」

(Mというのは彼の中学からの友だち。彼はドラムをやるらしい。ちなみに彼のママはあたしの親友である。)

「うん?」

「Mに、楽器どうする?って聞いたら、『俺がドラム始めるって言ったら親はすぐに買ってくれると思う。』だってさ。俺は?俺も買って貰えるのかなぁ?」

「それはない!」

「やっぱりな!ケチ。」

で、ひるねこの説教がはじまる。

「 自分が高校3年間を捧げるつもりのギターを、親に"ほい"って買ってもらっていいの?ギターは自分でお小遣いを工面して買いなさい。そうでなければ楽器に魂が籠らないよ。」

「魂……?…ちょっと、言ってる意味がわからない…。」

む!…確かに。魂ってなに笑⁈…しかし、そういうものは、自分で買わなければならないという、あたしの信念だ。

 

 

 

規則がないと自分で自分を律するようになるらしい。

  息子がこの春、高校生になった。娘は高3、受験生になった。 ……と言うわけで、サブブログを立ち上げました!

  実は『ひるねこの居眠り』というブログも書いており、そちらでは 『Hey!Say!JUMPが好きだ!』 と、毎日叫んでいる笑。ガッチリHey!Say!JUMP縛りのブログである。 時々家族が出演することもあるのだが、純粋に大好きなHey!Say!JUMPをメインに書きたいと思っている。しかし、成長していく子どもやその他諸々の事も、どうしても書きたくなることがある。 と、言うわけで…こちらはサブブログとして、もっと自由に縛りなく書いていきたい。

  まず、先週入学式を終えた息子が毎日のように学校が面白いと叫ぶので、今日はその話を…。

  この学校…。公立の男子校である。制服がなく、服装や頭髪に関する規定がない。モラルにおいて、校内では一種の治外法権のようなものが働いているらしく…例えば、暑い夏の日には下着姿で授業を受けても咎められない。試験前や行事の前にはこっそり校舎の片隅に泊まりこんでいる者もいるらしいと…まことしやかに囁かれている。

  県内ではなかなかの進学校なのだが、入学試験ではほとんど内申点を考慮しないのでも有名である。中学1、2年の反抗期に中学の先生方に全く信頼されなかったようなやんちゃ坊主でも、入試当日に点数が取れれば合格できる可能性があるのである。(←うちの息子はまさにこのパターン笑)

  硬派な校風で、入学式の朝は校門の正面に下駄を履き、学ランや羽織袴姿の応援団が、隊列を組んで立ち新入生や保護者を迎えてくれた。(←まるでマネキンチャレンジをしているように微動だにせず、凄かった) 行事の度に、応援団を中心に全校生徒(1000人!)が肩を組み校歌を歌う姿が見られる。愛校心は果てしないらしい。

  そんな高校で、先日校歌指導があったそうだ。 一年生が体育館に集められて、音楽部の指導のもと、校歌を覚える。はじめてのことで、もごもご歌っている生徒が多かった。すると…急に体育館の電気が消え、暗くなり…竹刀をもった応援団とバットを持った野球部の上級生が乱入!威嚇しながら声の小さい一年生に近寄り

『そんな声しか出ないのか〜!』

と叫ぶ。それでも声が出ないと上級生の数が増えその子を囲む。

「あれはマジ怖かった〜!気が弱いやつなら泣いちゃうかもよ…。」

とは、息子の感想である。無事に校歌を歌い終え、みんなが無事に覚えるとステージの幕があがり、

『ドッキリでした〜。』

と、種明かし。学校を挙げて、毎年一年生を脅かすプログラムらしい。

  その後、全員で肩を組み校歌を熱唱して、ついでに応援歌なども教わったとか。 「オレも、これでK高生になれた気がするぜ。」 と、息子は嬉しそうだった。

  中学の時は先生に反抗して、学校の規則を守らなかった息子である。塾の先生に勧められて『規則のない学校』を選んだが、正解だったようだ。決められた規則がないと、ひとは自分で自分を律するようになるらしい。面白いものである。