ひるねこのお散歩

高校生の姉弟のリアルな観察日記。

大切なものは、苦労して手に入れないと魂が籠らないでしょ?

  息子の入学式からちょうど一週間が経った。今日で部活体験が終わり、正式に入部届けを出したようだ。

  中学時代バスケ部で、弱小ながらキャプテンを務めていた息子。最初に行ったのはバスケ部だった。入学式翌日だったので、バッシュ(靴)は持って行ったが、バスパンやTシャツは持って行かなかったそうで、体験はできずに、見学だけをしたそうだ。

「だけどさ、やらないで正解だったぜ。マジレベル高かった。」

やはり弱小バスケ部では通用しないと悟ったらしく、そのままバスケ部を後にした。

  次の日、彼は同じ中学の友だちと応援団の部室にいた。受験生時代に行った学校説明会でのパフォーマンスや、入学式での校門前での出迎え、さらには動画に上がっているこの学校の応援団の様子を見て

「絶対に入ってはいけない!」「あの人たちは人生の選択を間違えているんだ。」

と認識したふたり。(←いや、応援団はカッコイイんだよ。ただ、ふたりが受け入れないだけで…)なのに応援団の先輩方に 

「お菓子あげるよ。好きなの食べな〜!」

と猫なで声で餌付けされて部室に連れ込まれ、いただいたお菓子を食べながら説明を聞くはめになる。

「活動は週に二回しかないんだ。他の日は君たちの自由時間だよ。塾に行ったりできるから、応援団はみんな成績がいいよ。」

と、ニコニコ語る先輩方。

(成績がいい?動画で応援団の先輩が物理で2点取ったって言ってるの見たぞ…。)

と、頭の中で警笛を鳴らすふたり。 口の中で、もごもごと、検討してみる旨を伝えて、なんとか解放された。

  次の日の放課後、息子はこの日が提出期限の書類を家に忘れて、自転車置場まで猛ダッシュしていた。と、後ろから追いかけてくる足音!振り返ると、応援団の先輩方であった。

「どこ行くの〜?部室においでよ〜!またお菓子あるよ!」

「いえ、どうしても書類を提出しなければならないので…!」

なんとか振り切り、この日は帰宅。(…その後、書類を持ってもう一度登校したが…。)

  次の日は応援団に見つかる前にブレイクダンス部へ行き

「なかなか筋がいい!」

と褒められたそうだ。

「良かったね〜!じゃ、ダンス部にするの?」

と聞いたが、なんだか浮かない顔の息子。

「う〜ん、なんかしっくりこないんだよね〜。」

で、さらに次の日、考査が終わった放課後、彼は軽音の部室にいた。先日応援団に一緒に連れ込まれた友だちと一緒に…。つまり結局…

「俺たち、バンド組むことにしたんだぜ!」

「へーそうなの。」

一週間悩んだ末に落ち着いたのは軽音同好会。息子と友だち、さらに高校で知り合ったふたりを加えてバンドを組むことになったそうだ。ちなみに4人とも楽器未経験。楽器ごとに先輩にみっちり、指導して貰えるらしい。ちなみに息子はギターを選んだそうだ。

 

  で、息子の次の発言にイラつくあたし。曰く

「ママ、Mにさ…」

(Mというのは彼の中学からの友だち。彼はドラムをやるらしい。ちなみに彼のママはあたしの親友である。)

「うん?」

「Mに、楽器どうする?って聞いたら、『俺がドラム始めるって言ったら親はすぐに買ってくれると思う。』だってさ。俺は?俺も買って貰えるのかなぁ?」

「それはない!」

「やっぱりな!ケチ。」

で、ひるねこの説教がはじまる。

「 自分が高校3年間を捧げるつもりのギターを、親に"ほい"って買ってもらっていいの?ギターは自分でお小遣いを工面して買いなさい。そうでなければ楽器に魂が籠らないよ。」

「魂……?…ちょっと、言ってる意味がわからない…。」

む!…確かに。魂ってなに笑⁈…しかし、そういうものは、自分で買わなければならないという、あたしの信念だ。