ひるねこのお散歩

高校生の姉弟のリアルな観察日記。

北朝鮮のミサイルから『明日』が来ることの幸せを考える

  昨日の北朝鮮からのミサイル…朝から不穏だったなぁ。テレビの画面もすぐに速報に切り替わり、怖かった。すでに朝練に出かけてしまった娘と、出勤してしまった旦那はともかく、とりあえず息子を起こしてしまったわ。(←あの時間に寝ているって…笑)

 

  そんな風に世界が不穏だったとしても、あたしたちの生活は淡々と過ぎていく。

  …昔、『TOMORROW 明日』という映画を観た。1988年公開だというから30年近くも昔なのだが、今でも鮮烈に覚えている。

  長崎に原爆が投下される前日、1945年8月8日の庶民の生活を淡々と描いている。

  長女(桃井かおり)は産気づき、翌日8月9日の早朝に出産する。次女(南果歩)は結婚式を挙げる。三女(仙道敦子)は恋愛をしている。この三姉妹を中心に、登場人物みんなが当然来ると信じている『明日』を思い描いている。

  ドラマチックな日常ばかりではない。『明日』夫にお弁当を届ける約束をした妻や、戦時中であっても『明日も遊ぼう』と夏休みを楽しんでいる子どもたち。…映画を観ていて切ないのは、この人たちがみんな長崎の爆心地付近にいることだ。この人たちに明日は来ないのを知っているから…。長女が難産の末に命をかけて出産した赤ちゃんも、間も無く閃光に包まれて命を落とすのだ。

  ラストシーンはピカっと光る原爆投下である。ささやかな日常が全て一瞬で消滅する。新しい命の誕生を喜ぶ母親も、新婚夫婦も、真剣に恋愛をする少女にも…誰にも二度と『明日』は来ない…。見終わって涙が止まらなかったのを覚えている。

 

  北朝鮮金正恩氏は何を考えてミサイルを撃つのか。『日本の北方四島を核爆弾で海に沈めるべきだ』という声もあるとか…。(←ただの威嚇だと思いたい) 

  北朝鮮国家元首であるなら、金正恩氏はまずは北朝鮮の人々の生活を守るべきだ。ミサイルを撃つことは逆に北朝鮮の人々をアメリカの脅威に晒しているんじゃないのかなぁ。

 

  日本の国土を跨いで、日本近海にミサイルを落とすのは怖いからやめて欲しい。朝からJアラートが鳴り響くのは嫌だ。軽井沢町はトンネルをミサイルからの避難場所に決めたとか…ミサイルからの避難場所を決めなければならないなんて、本当に恐ろしい。

  …かといって、恐ろしいミサイルをぼかすか撃ってくる北朝鮮を破壊すればいいっていう話も違うよね。北朝鮮にだって、同じように生活をしている普通の人々がいるはずだから。あたしたちと同じように『明日』が来るのを信じて『また明日ね〜!』と約束をしている人々がいるはずだから。

  

  あたしが子どもの頃は、夏休みには必ず反戦に関する宿題が出て、終戦記念日や原爆が投下された日などには、特別番組や反戦ドラマが放送されたりしていた。しかし、うちの子どもたちが授業以外でそんな勉強をしているような感じはしない。終戦記念日などの式典はニュースで報じられても、反戦の特番などを組むことは少なくなったんじゃないかな。

  リアルに戦時中に生きていた人びとがどんどん少なくなる中で、戦争の恐ろしさを体感する事は難しい。だからこそ、せめて毎年8月にはそんなことを考えられればいいのにな…。

 

  子どもの頃、学校で憲法9条を中心とした日本の憲法は素晴らしい『平和憲法』だと教えられて育った。しかし今は、その9条を改正することが議論されている。憲法9条が時代にそぐわなくなったのか…それとも、戦争の恐ろしさを日本人が忘れかけているのかわからないが…どんなに時代遅れでも『平和憲法』を大切に掲げる日本であって欲しいと思う。

   戦争は結局、罪のない人びとの日常を一瞬で奪う殺人でしょう…と思う。

  だからどうか、ミサイルを撃つのはもうやめてください!